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田中惇之

CASTブログ【第9走者:田中惇之】

マイメンの梶原航パイセンからバトンを受け取りました!

広島生まれのカリフォルニア州コンプトン育ち、田中惇之(たなか あつゆき)と申します!!

さて、かじさんからの質問ですなっ!

 

【 人生で一番思い出深い、善い行いは何ですか? 】

これは言わせて下さい!

自慢話です!!!

2個あります!!!!!

 

でも一番なので

「山手線のホームに落ちた貴婦人を救出した話」

「偶然行ったスナックのママが生き別れになった娘さんが私の妹と高校の同じクラスだったので二人を繋いだ話」

とで迷ってます♪

 

 

それではKEISOUブログ、スタートです!

 

第一印象は、ジーニーでした。

KAAT神奈川芸術劇場に初めて立たせて頂いた時、稽古場ですれ違う度にニヤニヤしながら「まだまだそんなもんじゃないっしょ?」「ぶち壊してちゃってくださいよ〜♪」などと言いながら接近して来る人相の悪いずんぐりむっくりとしたおっさんがいた。

今作品の脚本家、みーくんこと緑慎一郎である。

 

改めましてこんにちは

チープなスリルに身を任せては 、明日に怯えている男

田中惇之です。

 

そのおっさんことみーくんが、あまりにもフレンドリーだったもんだから「誰この人?」とは思いながらも、含有量のほとんどは「誰だったっけ?」と、初対面のこのおっさんを自分の記憶の中に探し回った程でした。

「みーくん」と皆から呼ばれるおっさんこと彼が、まさか自分の出演している作品の脚本家だと知ったのは、劇場入りする直前だったと思います。

それまでは、時折稽古場に顔を出す最近友達になったおっさん「フレンドライクみー」だったのです。

 

そんなある日、稽古場で神妙な面持ちで近付いて来るジー、おっさ・・・みーくんが私に「やっぱさぁ〜芝居見てて思ったんだけど、ここで死ぬのは勿体無いよ」と、その日新しく書き変わった台本を手に近づいて来た。

その作品の終盤で、私は仲間に裏切られ、舞台中央で撃たれて死んでいたのですが、クライマックスで息を吹き返し、脚を掴んで銃を奪い反撃に出る、もののけ姫のモロがエボシの腕を喰いちぎるようなシーンが書き加えられていたのです。

 

「みーくん…みー…この作品の脚本家は緑慎一郎…みどり、みーくん、みー…み、みどり…み、みーくん!?」

 

これが、私と脚本家 緑慎一郎との出会いでした。

それからみーくんはうちに良く泊まりに来るようになり、芝居の話なんかをしながら翌年のKAAT神奈川芸術劇場ではみーくん作品の主演を務めさせて頂きました。

 

去年もだな。

 

東京キネマ倶楽部と言うバカデカい劇場で一人芝居をさせて頂いた時は舞台監督として支えてくれて、人生に欠かせない愛すべき男となったわけでございます。

 

そんなみーくん作品が面白いのは、台本をパッと見たらとても自由度が高く感じる事です。

あくまで役者目線なのですが、一見するととても自由。

でも読み進めていくとどうも辻褄が合わない。

「一体なんなんだこのやり取りは?」と言うポイントが沢山出て来る。

何度も何度も読んでようやく成立してくるのだけど、実は自由度が高いように見えて、その役のストライクゾーンは「ここっ!」って言う完全な一点に絞られて来る。

そして一気にストーリーが鮮明になる。

 

ここまで書きながら

「だいたいどんな台本でもそうやろ」

と自分でも思い始めちゃった訳ですが、書き直すの面倒いからこのまま書き進めます。

みーくん作品に出た事がある人ならなんとなく解り合える気がするのですが「そうはさせねーよ!?」ってのが盛り沢山な気がします。

「極道には絶対ならない!」と言っている主人公が組長である自分の父親の事務所にカチ込むし、色んな人を助けるために命を掛けている男は刑務所に打ち込まれ、地獄に落ちても神様は見ているだけ。

人物像が全く見えないハセガワさんと言う登場しないゴドー的おっさんなど。

 

人間の生理的な流れでやると全然面白くなくなるから、登場人物一人一人のエネルギー値が半端なく高い。

それをワーっと、ただぶっ飛ばしてやっても成立しない。

早口でも大きな声を出すでもなく。

「状態」って事になるんかな?

とてつもない熱量をキープしておかなければ成立しない会話やシーンで出来ている。

まぁ、そもそもそうじゃないと面白くないよね!

どこぞのドラマじゃねーんだから。笑

 

それが、緑慎一郎作品に役者が惹かれる理由なのかもしれない。

読むだけで物凄いエネルギーを消費するから、読まない時間どう準備するかが一日一日の勝負になる。

あら?

ねぇ、ちょっと!

楽しくなってダラダラと書き殴った割に、言うてる事が極普通な気がしません?

 

さて、今回の作品についてお話したいのですが、これ以上皆様の残された人生を無駄にする訳にもいかないので、劇場でお待ちする事に致します。

それでは皆さま、ごきげんよう♪

 

⭐︎次の走者への質問

【演劇やってて一番楽しい瞬間は?】

リーさんこと、山村真也パイセンにバトンを繋ぎたいと思います♪